Webの情報をExcelへコピペするのにIEとExcelのウィンドウを行き来するのは結構な負担となりコピー数が多くなればなるほど疲れが顕著に現われます。
前の記事では、Alt+Tabキーを使うことで簡単にウィンドウを行き来する方法とExcelのマクロを使用してIE上でドラッグした箇所をコピペする方法を紹介しました。
確かにこれはこれで有効なのですが、この記事では、究極的に簡単な方法でコピペする方法を紹介します。その操作方法は、IE上でコピペしたい箇所をドラッグした後でマウス1クリック、それだけでコピペが完了するのです。業務用のPCへフリーのツールをインストールしても問題ない方にとって、この方法は現在考えられる究極的な方法でしょう。
では、導入するツールの特徴から具体的な使用方法までを順を追って説明します。
目次
導入するツールの特徴
マウスの操作をコントロールするフリーのツールX-Mouse Button Controlを導入します。このツールは、マウスボタンにキーシミュレーションとしてマクロを設定することができるのが大きな特徴です。例えば次の一連のキー操作をマクロとしてマウスホイールの左チルトへ登録します。
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Alt+Tabキーのショートカットキー操作(IEからExcelウィンドウへ移動)
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Ctl+Nボタンのショートカットキー操作(Excelのマクロを起動)
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Alt+Tabキーのショートカットキー操作(ExcelからIEウィンドウへ移動)
これによりマウスホイールの左チルト操作1回で、上記3つの操作を順番に実行することが可能となり、IEでドラッグした文字列がExcelへコピペされます。

ツールの導入方法
X-Mouse Button Controlをダウンロードします。
ダウンロードしたx-mouse-button-control-2-17.exeをクリックしてインストールします。
インストールするとスタートアップへ登録され、ツールの設定画面が表示されます。
ツールの設定方法
X-Mouse Button Controlは、アプリケーションウィンドウ毎にマウスボタンを設定することができます。
IEのウィンドウでは、マウスホイールの左チルトボタンへコピペするための設定をします。右チルトボタンへは、Excelウィンドウへ切替えるための設定をします。
Excelのウィンドウでは、右チルトボタンへIEウィンドウへ切替えるための設定をします。
基本設定
X-Mouse Button Controlの設定画面が表示されない場合は、「隠れているインジケーターを表示します」をクリックしアイコン上でマウスの右ボタン→Setup(設定)を選択します。

X-Mouse Button Control-SetupのSettingボタンをクリックして日本語表示に設定します。
X-Mouse Button Control-共通設定の追加ボタンをクリックします。
アプリケーションを選択画面のプロセス名からiexplorer.exeとexcel.exeを選択して設定します。その際に「説明」を自由に編集することができます。「説明」がアプリケーション/ウィンドウ・クラスのプロファイルへ表示されます。
Internet Explorerウィンドウでのマウス設定
X-Mouse Button Control-共通設定画面でInternet Explorerを選択します。
- 6左チルトのドロップダウンリストから「キー・シミュレーション」を選択します。
1.仮想キーボード・マクロを設定します。カスタム・キーを入力してください。欄へ以下を設定します。
{ALT}{TAB}{WAIT:1}{CTRL}N{WAIT:1}{ALT}{TAB}

- 7右チルトのドロップダウンリストから「次のウィンドウ」を選択します。
Excelウィンドウでのマウス設定
X-Mouse Button Control-共通設定画面でExcelを選択します。
- 7右チルトのドロップダウンリストから「前のウィンドウ」を選択します。
具体的な使用方法
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IEとExcelを起動し左右に並べて表示します。
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Excelで前の記事の情報収集.xlmsファイルを開きます。
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2行目に1行挿入します。(Ctl+Qキー操作で1行挿入マクロが起動します。)
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Excel内のコピペするセルをアクティブにします。
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IEで情報収集するサイトを表示しコピーしたい箇所をドラッグします。
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マウスホイルを左へチルトします。
IEからExcelのウィンドウに切り替わり、1秒後にドラッグした文字列がコピペされます。
1秒後にExcelからIEのウィンドウに切り替わります。
5~6を繰り返します。
基本的にIE上のマウス操作でコピペが完了します。

Excelでキーボード入力したい場合は、IE上で右チルト操作を行うとExcelウィンドウへ切り替わります。ExcelからIEウィンドウへ切り替える場合は、Excel上で右チルト操作を行うとIEウィンドウへ切り替わります。
まとめ
フリーソフトのX-Mouse Button Controlを導入して、左チルトキーにマクロを設定します。設定したマクロは、IEからExcelウィンドウへの切り替え、Excelのマクロ起動、ExcelからIEウィンドウへの切り替えを順番に実行します。
使用方法は、まずIEとExcelのウィンドウを左右に並べます。IEで情報を収集するURLをExcelで情報収集.xlmsを表示します。
IE上でドラッグとマウスホイールの左チルト操作をします。
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