英語の学習は、リスニングやライティングの前になんと言っても暗記です。
一昔前は、単語帳を作成して隙間時間にそれを使って暗記しました。
今は、便利なスマホアプリがありますので実際に単語帳を作成して持ち歩く必要はありません。
短期間での英語の暗記に役立つスマホアプリ、その名もAnkiを紹介します。
暗記したい単語や文章を簡単に登録するためのの方法とそのツールについても解説します。
目次
Ankiアプリの特徴
・通勤や休憩などの隙間時間を利用して効率的に暗記することができます。
・暗記したい単語や英文を簡単に登録することができます。
・自動的に出題される1日あたりの問題の数と過去に出題された問題と新規問題の割合などを設定することができます。
・出題された問題に回答した結果を、難しい、普通、簡単などの自己評価ボタンから選択します。
・自己評価結果から忘却曲線に基づいて出題頻度を管理することができます。
このツールにはフリーのPCソフトとスマホアプリがあります。
(Android用のAnkiDroidアプリは無料ですが、iPhone用のAnkiMobileは、有料になります。)
PCとスマホは次のように無料のサーバーを経由することで連携することができます。
PC ←→ サーバー ←→ スマホ
私は、Excelで作成した問題と解答のリストをPCのAnkiソフトから登録し、サーバー経由でスマホのAnkiDroidア
プリにてダウンロードして利用しました。
スマホの出題画面と解答画面です。
問題文と解答文は、自動音声で読み上げる設定が可能です。
このやり方を説明する前にこのツールの設計思想として覚えておいて欲しいことがあります。
1.データは、単語帳に登録されますので単語帳を先に作成します。
2.データは、4種類のノートの何れかを指定して登録します。(ノートは、後から変更することが可能です)
ノートの種類:基本、基本(裏面カード付き)、基本(裏面カードを任意選択)、穴埋め
3.データは、カードとして登録されます。指定するノートによっては、複数種類のカードで登録されます。
この記事では、例としてノートに基本(裏面カード付き)について説明します。
このノートを選択するとカード1とカード2の2種類のカードが登録されます。
例えば英単語と意味を登録すると、2種類のカードには、それぞれ以下のように登録されます。
カード1は、表:英単語、裏:意味
カード2は、表:意味、裏:英単語
登録した単語帳で学習を開始するとカード1とカード2がランダムに表示されます。
4.登録されたカードの中から選択してサブ単語帳を作成することが可能です。
この記事では、カード1だけ選択したサブ単語帳とカード2だけ選択したサブ単語帳を作成します。
5.HTMLデータをサポートしますので文字飾りや、外部URLリンクの設定も可能です。
この記事では、文字の色を変える方法について説明します。
英文とその和訳の暗記をどのようにするのかわかり易く順番に説明します。
1.Excelで英文をA列に、和訳をB列に、登録順をC列に入力します。
Excelを使用すると、作成した単語をスペルチェックツールでチェックすることができます。
2.ツールへ登録した後にPCから修正・色付けをしたい。
以下のケースについて手順を示す。
1.英文を問題として表示してその和文を解答に表示する。
2.和文を問題として表示してその英文を解答に表示する。
3.上記2つのケースをランダムに表示する他に、どちらか一方のみを表示できるようにする。
4.英文を音声で読み上げるようにする。
・Excelでの作業
1)A列に英文、B列に和文、C列に1から順番を入力する。
2)入力したデータをテキスト(タブ区切り)で保存する。
・保存したテキストをUFT-8に変換する。
保存したテキストをエディタで読み込み、エンコード(UTF-8 BOM無し)を指定して保存する。
・Ankiへ読み込み(英文→和文と和文→英文のランダム出題用単語帳の作成)
1)Ankiを起動し「単語帳を作成」をクリックし単語帳名を入力して「OK」をクリックする。
2)作成した単語帳を開きファイル→読み込むで保存したテキストを選択し「開く」をクリックする。
3)基本(裏面カード付)になっていることを確認して「読み込む」をクリックする。
・英文→和文用単語帳の作成
1)Ankiを起動しツール→フィルタ単語帳を作成を選択する。
2)フィルター単語帳1のオプション画面で以下を設定し「作成」ボタンをクリックする。
検索:deck:”作成した単語帳” card:1
出題方法:無作為
3)名前を変更を選択する。
新しい単語の名前欄へ「英検2級熟語::英文→和文」を設定し「OK」ボタンをクリックする。
・和文→英文用単語帳の作成
1)Ankiを起動しツールフィルタ単語帳を作成を選択する。
2)フィルター単語帳1のオプション画面で以下を設定し「作成」ボタンをクリックする。
検索:deck:”作成した単語帳” card:1
出題方法:無作為
3)名前を変更を選択する。
新しい単語の名前欄へ「英検2級熟語::和文→英文」を設定し「OK」ボタンをクリックする。
・英文の音声読み上げ設定
AnkiDroidを起動し設定→拡張機能→テキスト読み上げ(TTS)をチェックする。
(単語帳を選択した際に何語で読み上げるか表示された際に英語を選択する。)
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